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陽の沈む夜に。

第11章 The Clone Wars.5


そんなある日の事。

「私、ずーっと気になってることがあるんだけど。」

「なんですか?将軍。」

「そのヘルメットってどうなってるの?」

「あぁ、これですか?」

ドミノ分隊に所属している、エコーやカタップ達もヘルメットをとる。

「かぶりますか?」

「え、いいの?」

ファイヴスに渡されて被ったヘルメット。毎日着用しているだけあって汗のにおいが漂ってきたが、気にせずに周囲を見渡した。

中から見た視点は、少し暗く、その分味方を強調表示してある。汚染された環境でも呼吸可能な空気を供給する濾過システムや、内蔵偏光レンズ、会話をより分かりやすくする表示装置、知識として走っていたがこのような見え方であるのは初めてしった。

「面白い。私もこれほしい。」

「本当に言ってますかそれ。」

「だって、偏光レンズ凄いし、表示も出るよ。」

ヘルメットを返すと、エキドナはぼさぼさになった髪を整える。

「俺は、ジェダイのローブのほうがかっこいいです。」

「これ?きてみる?って言いたいところだけど私サイズだから入らないね。」

確かにエキドナも、ジェダイローブは布に重厚感があり、しかもひらひらと広がるようにはためくので気に入っている。
クローン達もそんな憧れがあるのだと、エキドナは面白く感じた。

「いつか、私の友達の着せてあげるさ。無事卒業出来たらの話だけど。」

「将軍、俺達だって卒業したいですよ。」

「じゃあほら、練習。卒業したいなら私の言うこと守って連携重視で動いてよ…。」

「それ言われたら、もう俺達何も言えません。」

「ドミノくらいよ。こんなに教えても実践で実行できないの。」

彼らの背中を押して、練習場に入れる。本来はエキドナが使っていい、クローンが使わない時間帯なのだが、彼らの卒業試験もあと半年ほどなのでエキドナは特別にティに許可をもらって一度だけ練習をさせた。

…一度だけといったのにエキドナは、結局全部の時間を彼らに費やしてしまい、結局エキドナの訓練時間は無くなってしまったが謎に達成感があった。
その時間の間ずっと彼女の怒号が響き渡っていたわけだが、最後にはなぜか大きな笑い声が沢山。練習場を支配して響かせていた。
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