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陽の沈む夜に。

第11章 The Clone Wars.5



「それは…正直、驚きました。」

「仕方ないよ、遺伝子組み換えされてこんな風に…。」

「将軍は反対なのですか?」

「半々かな…。最初ここを視察しに来たときは絶対おかしいと思ったけれど、一緒に戦ってみると貴方達クローンが居なきゃ勝てなかった局面は無数にあるし、私の分隊がとても大事なの。」

「嬉しく思います将軍。」

緊張していたファイヴスの顔は、だんだんと和らいでくる。
彼から感じられるオーラもがらりと変わったようだ。

「もし、ここを無事卒業出来たら、ドミノ軍隊を忙しいところに入れてあげる。」

「それは、嬉しいような嬉しくないような。ですね。」

 そう言って笑うファイヴスに背を向けると、エキドナは自分の部屋へと足を進める。
少し自信がついたような彼は、エキドナが見えなくなるまで、ずっと見送っていた。

 すっかりと将軍としての風格が出てきたエキドナは、次の日もまたその次の日も、訓練に励みながらクローン達へのアドバイスを始めた。
ここで鍛錬しているのは自分だけではないと、考えを改め直したのだ。
焦っていても仕方がない。自分なりに色々行動してみようと思った。

 自分で考えさせながらも、正しい考えへ導く。教えることをほぼオビワンに任せてきたエキドナだったが、どうにか分かりやすいようクローン達に戦術を施した。

「一度引いたときに、相手がどこに移動していくかを予想して。」

「味方の位置まで引ける位置までに展開は抑えて。」

自分を鍛えながらも、他を鍛える。目が回りそうなくらい忙しい毎日に、焦りを忘れてエキドナは楽しめるようになってきた。

それにドミノ分隊とは特に仲が良くなり、食事を共にしたり、クローン達のベッドなどを見せてもらったこともあった。
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