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陽の沈む夜に。

第11章 The Clone Wars.5


それからのエキドナの生活は、パダワンの時に戻ったようだった。
ジェダイマスターになってから。特にここ最近は寝る時間帯もバラバラだったが今では規則正しい過ぎて困るほどの生活に変わる。

早朝から二時間の瞑想。クローン達より少し美味しい朝食。
そして今日のニュースや、今どのジェダイがどこで戦っているのか。戦況はどうなのか。それを把握するわけだが、まっさきにオビワンやアナキンの戦況を確認するは言うまでもない。
そして戦況の確認が終わるとティのジェダイ評議会に参加することになる。
時折、意見を求められながら評議会を終了すると、それからはパダワンの時のように体術やセイバーの訓練に打ち込んだ。

一か月眠っていたのもあって、思い通りに動くと思っていたエキドナの体はおもりが付いたように重たく感じる。
おまけに体力も衰えていて、眠っていた一か月前の自分を叩き起こしたいほどでだった。

「はぁ…はぁ……。」

「エキドナ。」

「マスター…。」

クローン達が練習していない時間を借りて、ティに独自に作ってもらった想定型戦場マニュアルでの戦闘訓練。
実際の戦場と同じくらいのブラスター量にまで増やしてもらい、その練習場を駆け巡り、ドロイドの向こう側にある旗を取ったら終了。
これを、何度も何度も繰り返しているのだ。

とうとう体力が限界になったエキドナは、息を切らしながら練習場を座って眺めているとティがそんなエキドナに話しかけた。

「焦りを感じるわ。なにかが貴方を焦らせてる。」

「…早く戦場に戻りたいのです。215突撃部隊のみんなや、」

「マスターケノービやスカイウォーカーのところへね。」

「…はい。」

図星であるエキドナの心の奥にくすぶる「寂しさ」が、彼女をぎゅっと圧迫する。

「執着してはいけないと私は教えたはずよ。」

「もちろん。承知しています。」

「貴方とマスターケノービには、なにかスカイウォーカーとはまた違う何かを感じます。」

「……っ!さすがにそれはありません。イニシエト時代から同じであるが故。私にとって一番の友人だからです。」


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