第11章 The Clone Wars.5
既に、アナキンのもとへ向かっているであろうオビワンの船。
通信の終わりは一刻と迫る。
「どうか、怪我だけは。」
「もちろんさ。」
「オビワン。」
ティがエキドナの背後にいることをいいことに、エキドナは愛しい人を見つめる目でオビワンを見る。
精いっぱい言葉を選ぶと、最後にこう言った。
「フォースが共にありますよう。」
「あぁ、エキドナ。フォースが共にあらんことを。」
最後に涙が一粒流れ落ちると、エキドナは笑顔で彼を送り出し、通信を切った。
「ありがとうございました、マスター。」
「満足したならよかった。行きましょう。」
座標を見れば、カミーノまであと少しということろまで来ていて、ティがドレスローブを翻して船の指令室まで歩いていくと、エキドナも同じように、ドレスローブをひらひらと翻して後を付いていった。