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陽の沈む夜に。

第11章 The Clone Wars.5



エキドナが目を覚ましたのはそれから1か月後の話。
起きれば見たことないほどに体につながれたチューブと、大騒ぎしているパディア。

「私のこと分かる?!エキドナ!!」

何が何だか分からないが、兎に角死んでいないのだけがわかる。
状況の整理がつかず頭が痛くなるが、身体の感覚も筋肉が落ちているだろうということ位で異常はないと寝ていながらに感じた。

…それからエキドナはすぐに異常なしの診断を受け、ジェダイ評議会に呼ばれると、病み上がりだというのに頼まれた任務は6か月のカミーノ滞在任務であった。
エキドナは都合の悪すぎる任務に拒否したい気持ちを精いっぱい抑え、ホログラムで映し出されたティと話をした。

「いい復帰訓練にもなるでしょう。私が今から迎えに行くわ。」

「そんな、一人で向かえますよ。お手を煩わせるわけには…。」

「途中で体調に異変が出る可能性もあるわ。」

「…承知いたしました。マスターティ。」

話が終わると、評議員に礼をしてその場を去る。
評議室を出るとすぐに、大きなため息をついてしまった。

「うそでしょ…。」

そう。6か月も滞在するということは、6か月オビワンに会えない。通信できないということである。
以前は、スターデストロイヤー同士で通信していたので、会えなくても容易に通信はできた。
保護担当区域が隣だということもあって、会いに行くとも何かにつけて理由を生み出すので難しくはなかった。

しかし、今からエキドナがいくのはカミーノ。
評議会への定例連絡や周囲の防衛ラインに居る船にしか連絡は取れない。
もし、オビワンに連絡を取ればすぐにばれてしまう。
いくら仲がいいからと言って、それは疑われる行為だった。
移動するまでの間に連絡を取ろうと思った矢先に、迎えに行くとティに言われてしまったので打つ手がなかった。

ぐるぐると考えている間に到着してしまった部屋。
帰ってくる頃にはまた埃だらけになっているだろう。
エキドナは、いつものスターデストロイヤーに持ち込む荷物に、ドレスの服と、いつものズボンの服を入れる。
そして、久しぶりにもう一着のドレスローブに着替えると、すぐに部屋を出て迎えに来たティの船に乗り込み、パディアに見送られながらコルサントを去った。
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