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陽の沈む夜に。

第9章 The Clone Wars.4



「アニー!オビー!エキドナー!ミー、ちゃんとスパイス持ってきたよ!」

「偉いぞジャージャー、ドゥークーはまだ牢の中だ。取引はまだ生きてる。」

やはり電力系統のダウンはジャージャーの仕業だったのだろう。ひょこりと現れてはぴょんぴょん跳ねるジャージャーにエキドナはほほを緩ませた。
しかし、そのジャージャーの背後から船が一隻飛び立っていく。

「これで取引はご破算だ。」

アナキンは、ホンドーにセイバーをあてがったままそう言う。
さて、取引がなくなった今ホンド―をどうするのか。その決定は自然とオビワンにゆだねられた。

「いいや、伯爵も私らも捕虜でない今、ホンド―、貴方に交渉力はない。」

エキドナはそのオビワンの答えを聞くと、船のエンジンをかけに船に入る。
最新の船でない海賊たちの船の勝手はよくわからないが、なんとなくで座標をセットし、ハイパースペースに入るほどの燃料があることも確認した。
程なくして入ってきた一行。全員入ってきたことをチェックすると船を出発させる。

「あ、インターセプター置いてけぼりだ。」

エキドナは乗ってきたインターセプターの存在を思い出すと、アナキンと運転を代わり、インターセプターとリンクさせておいたタブレットからオートパイロットで自分のデストロイヤーに戻るように設定した。

「それにしてもエキドナ、なぜ僕たちがドゥークーと一緒だと知っていたんですか?」

「上から様子を巡回して眺めてたらなんかブラブラドゥークーと遊んでるのが見えたの。」

「遊んでないですよエキドナ、失敬な。」

「ぶらんぶらんしてたじゃん。」

先ほどの光景を思い出し、エキドナはぷふっと吹き出す。
結局逃げられてしまったが、後々いつでもネタの材料になる光景が見られたことにエキドナは満足だった。

「評議会に報告しなければならないな。」

「3人まとめて怒られますね。」

「アソーカには秘密にしないと。」

「アソーカはいつも何かと知ってるんですよ。隠し通すのは無理だと思いますよ。」

「まあ私悪くないしいいか。」

その後、しっかり評議会の報告では嫌な顔をされた3人は、アナキンはアソーカの待つデストロイヤーへ、エキドナはオビワンの艦隊と合流してエキドナのデストロイヤーへ彼とともに戻っていった。
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