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陽の沈む夜に。

第9章 The Clone Wars.4



シーズン1 第十二話 グンガンの将軍 より。

「…という訳なのだ。」

「…で、私が2人の尻拭いをと。」

戦略や報告など、様々な雑務を終え、ここあたりは引力が強いのか、浮腫みきって重い体をやっと横にしたところだった。
ハンフリーに起こされ、メイスからの通信が入ったといわれて慌てて通信に応じれば、ホログラム越しに面倒な話をされた。

ほんの半日前、意気揚々とドゥークーが海賊に捕まり、身代金と引き換えに逮捕しに行くと準備をしていたオビワン、そしてアナキンが、まんまとその海賊の罠にはめられ、ドゥークーとともに拘留されているらしい。
ジャージャーとカーラス議員、そして少数のクローン兵が交渉にフローラムへ向かったようであるが、それだけでは不安なのでエキドナ一人で侵入してくれとのことである。

「お前ならできるだろうアイヴァ―ン。」

「…わかりましたマスターウィンドゥ、私にお任せください。」

「頼んだぞ。」

ブチっと切れた通信にため息をつくと、ハンフリーに船を任せ、インターセプターでフローラムまで全速力で向かった。

「あれ?」

海賊の派手なお出迎えがあると身構えていたエキドナは、なんの攻撃もないことに驚きながら大気圏へ突入する。
そして攻撃を受けることなく見えてきた地表は、銃撃戦が行われ、空どころでない騒ぎが起きていることを察知した。

警報が鳴り響いている海賊の根城をインターセプターのまま注意深く観察して回ると、なんとなくのフォースがエキドナを導く。
そして導かれた先で見えたものは、ブラスターで撃たれ逃げ惑う3人の囚人。腰と腕にロープを巻かれ、壁にぶら下がっている。

「…何やってんのあれ。」

それは紛れもなくアナキンとオビワン。そしてオビワンと手を取り合ってぶら下がっているドゥークー。
しかし、目の前に海賊の長であろう男が立っている以上、せっかく接近していたものを悟られるわけにもいかず、静かそうな基地の脇に着陸した。

「ジェダイの処刑が始まるぞー!!」

あの後捕まったであろうオビワンたちはどうやら処刑されるようだ。
エキドナは腰につけた2人分のセイバーのスペアがあることを確認すると、ばれぬよう細心の注意を払いながら基地を進んでいく。


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