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陽の沈む夜に。

第8章 The Clone Wars.3



…しかしそんなエキドナは窓を割った外にあるバルコニーで足を止める。それはオビワンも同じようで、
2人の目の前に映る景色は、2人の実力を持ってしても勝てる見込みのない量のドロイド達であった。

ドワーフスパイダードロイド(エキドナ通称タコ)の上で勝ち誇るように見下すヴェントレスとその後ろに広がるドロイドの大群。どうすればいいのか、エキドナは後ずさりした。

「お友達が一緒とは聞いてないな?」

「可哀想なオビワン、裏切られたんだよ。今日よりこの星は我らのもの…!」

そう言ってヴェントレスはドワーフドロイドで拠点へ帰っていく。

「…拠点に帰ろ、オビワン。」

「そうだな。敵の乗り物をお借りしようか。」

2人は、目の前をいそいそと走っているドロイドが乗っている小さなスピーダーを見つけると、飛び乗ってドロイドと突き落とし、操縦して自分らの拠点へと帰っていった。

「また捕まえられなかった。」

「そう気を落とすなエキドナ、またチャンスは訪れるさ。」

拠点に到着し、レックスらに進捗状況を聞こうと話しながら歩いていると、ちょうどその目当てのレックスらと鉢合わせた。

「スリック!お前だったのか。」

「最悪ね、恥を知れば?」

ともに生まれ戦ってきた兄弟を裏切った彼にエキドナは汚いものを見るような目をした。

「なぜ裏切ったんだ。」

「お前らジェダイに言われたくないね。兄弟たちはお前らのせいで奴隷になった!お前らの言うがままにこき使われている。俺は…自由が欲しかった!兄弟たちを愛しているんだ!」

「そのために兄弟たちを危険にさらしたのか?」

「あんたたちには見えてない!俺がしたことはすべてのクローンのためだ!」

「お前こそ見えてないぞスリック、将軍たちがどれだけ俺たちのことを大切に思ってくれているのか、何も知らない。」

最後のハンフリーの言葉にスリックは黙り込むと、その言葉を最後に彼は連行されていった。

…その後、スリックによって武器の大半をやられてしまった共和国軍であるが、ドロイド軍との数日におよぶ戦闘の末、勝利をおさめたが、民間人の犠牲は決して少なくなかった。


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