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陽の沈む夜に。

第8章 The Clone Wars.3



「はーーーー腹立つ!栄養失調みたいな体してよく言うわ。ほんと嫌い。」

「そう煽るなエキドナ。相手はただのシスだ。」

オビワンは始まってしまった2人の煽りあいにため息をつく。
そう、エキドナは愛しのオビワンだの私のオビワンだの言うヴェントレスが大嫌いだ。
ドゥークーから2人が恋人であることを聞いているのであろう彼女は、いつもエキドナを煽ってくるのだ。
勿論エキドナは子豚でも性奴隷でもなんでもない。けれどヴェントレスに言われると無性に言い返したくなった。

「お前たちが来ることはスパイから知らされていた。」

「だったらもっと歓迎してくれてもいいんじゃないか?」

ヴェントレスがニヤリと不気味に笑うと、二刀流のその赤いセイバーで2人に襲い掛かってきた。
長年の2人のコンビネーションをもってしても、ヴェントレスは良い身のこなしで翻弄してくる。

「いつも逃げてばかりね、ヴェントレス?」

「あんたが臭うからさ。」

彼女とエキドナのセイバーが交わり、互いをにらみ合う。
その間にオビワンがそこにあった廃材をヴェントレスに投げ、彼女はまた逃げていく。
逃がすまいと追いかけるエキドナは、エキドナの得意分野攻めの型でもう一度ヴェントレスに追い付いた。

少し優勢なエキドナは、オビワンが援護できるように彼女の隙を作りながら、戦い続ける。
そして追い詰められた部屋の隅で、ヴェントレスはついに胡坐をかいて座った。

「そろそろ降参したらどうだ?」

「諦めてあげるよ、愛しのオビワン。」

そう答えたとたんに、ヴェントレスは自分の目の前の床をセイバーで突き刺し、2人を一階下へ落とす。
咄嗟に受け身をとろうとしたが、間に合わずに2人とも背中を鈍い音を立てて打った。

「手遅れだよ、近頃は誰を信じていいか分からないからねぇ。」

そう高らかに言うヴェントレスに、エキドナは一階下からジャンプして飛び掛かる。
もう一度交わるセイバーに互いに力を籠めるが、ヴェントレスは急に力を抜いて窓を割って逃げ去った。
バランスを崩したエキドナはよろけるが、ここが空だろうと逮捕すると心に決めていたエキドナは窓を飛び出た。

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