• テキストサイズ

陽の沈む夜に。

第8章 The Clone Wars.3



「エキドナの言う通りだ。」

「スパイですか?…でも一体誰が兄弟を裏切るんです?」

「そう。それが問題だ。その答えは敵陣に潜り込む他ないだろう。ハンフリー、レックス、ピアーズ君らはここでほころびを見つけてくれ。」

「はい、お任せください。」

3人はオビワンの命令に背を正す。
兄弟から裏切り者を見つけるのは心が痛いだろう。しかし、優秀な彼らならやってくれるとエキドナらは信じていた。

「この件は内密に頼む。誰がスパイかわからない、他言無用だ。」

「了解しました。」

この件は3人に任せるとして、エキドナとオビワンは部屋を去り、さっそくスピーダーへ乗り込んだ。

「私たちを待ってる人は誰だと思う?」

「ドゥークーが出てくるほどこの一件は大きくない。グリーヴァスの戦術とも違う。」

「そうだろうね、じゃなきゃ私たち今頃ブラスターの穴が開きまくってる。」

敵陣へ走らせて少しで、ドロイド達の気配には気づいていた。
そしてドロイド達が撃たずにエキドナらを見送っていることも、通信を妨害されていることも、スピーダー内臓の通信機がエラーを表示していることからとっくに気づいていたのだ。

「それも数が増える一方だ。」

「手振っていい?」

「やめておけ。この素晴らしいほどの敵陣への散歩を厄介にはしたくないだろう?」

「素敵な素敵な罠だもんね。」

そんなことを言いながら敵陣までまっすぐ、2人はスピーダーを走らせると、
ドゥークーより下の誰か、その誰かは何となく察しつつも、とうとう敵陣まで到着した。

…長い長いエレベーターを上がっていくと、ついに最上階に止まる。しかしドアが開いても中身は空。2人は自然と背を向けあって周りを警戒した。

「素敵なお散歩ツアーね。」

そうエキドナが行ったとき、オビワン側から何かが現れる。その正体は、

「ヴェントレス。嫌な予感はしていたよ。」

「私は嬉しいけどね、愛しのオビワン?会いたかったよ。」

スレンダーな青白い肌のボディ、髪の生えていない頭に、長いアイライン。エキドナがガンレイと並ぶほど嫌いなヴェントレスであった。

「もう、最悪。なんでヴェントレスなの?」

「これはこれは子豚の情けない”私の”オビワンの性奴隷じゃないか。」

/ 229ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp