第8章 The Clone Wars.3
シーズン1 第十六話 内なる敵 より。
クリストフシスの危機!美しく穏やかな惑星、クリストフシスが分離派勢力に侵略された。
ドロイド軍の猛攻撃に耐えかねたクリストフシスの人々は、ジェダイに助けを求めた。
人々の命を救うべく、オビワンとエキドナは戦いの潮目を変える大胆な奇襲作戦に打って出た。
「エキドナ、準備は?」
「余裕。」
「もう少し待ってくれ。」
先ほど船で考えた奇襲作戦。エキドナはハンフリーを。オビワンはレックスを携えて各々の高層ビルの中階層で今か今かと戦いを待ちわびていた。
「レーザー砲の組み立てが終わればこちらも準備します将軍。」
この男、ハンフリー。コーディと同じコマンダーの階級を持つクローン兵。
215突撃部隊を率いる凄腕のコマンダーであり、クローン戦争開始当時、エキドナ的確な指示とクローンへの配慮に一目で尊敬し、その後エキドナの任務に就くことが多くなるように調整をしたそうだ。
そして、この男を支えるのが
「将軍、双眼鏡です。」
「俺が行ってレーザー砲直してこようか!遅いぞ!」
冷静沈着なピアーズと戦うことが大好きなマーティンである。
「ありがとうピアーズ。……待って?」
双眼鏡で敵が進軍してくると予想される位置を見ると、すでに進行を始めているドロイド達が見える。
「どうかされましたか?」
「進軍始めてる。…オビワン?見える?」
”あぁ、ちょうどいま連絡しようとしたところだ。戦車を伴っているようだ。”
「合図待ってる。」
そう言って通信を切るが、ドロイド達は当初エキドナたちが想定したものとは全く違う動きを始める。
「どういうことでしょうか。」
心配になってオビワンのほうのビルを見ると、ビルの中で交戦が始まっていた。
「オビワン?どうしたの?」
「作戦は中止だ、機先を制された!」
自然に切れた彼との通信にエキドナはガンシップへ連絡する。
「ガンシップ、サウスタワーでみんなを拾う準備を。」
”了解です”
「さあみんな、手っ取り早くオビワンを助けに行くよ。」
「あー…。」
ハンフリーはエキドナの言葉を聞いてこの先の行動を予想する。