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陽の沈む夜に。

第7章 The Clone Wars.2



エキドナはあきれてものも言えず、その場から立ち去ろうとするが、レックスの部下から暖かい飲み物をもらい、嫌々留まる。エキドナの扱いについてはハンフリーやコーディから聞いたのだろう。エキドナは飲み物にホクホクしながら彼らの会話を半分流して聞いた。

「いいえ書記長、もし先住民がいるのであれば、領有権の判断は元老院が判断を。」

「奴らは獣以下だ!」

「お前は微生物以下だけどね。」

エキドナはレックスにだけ聞こえるようにそうつぶやく。
レックスはそんなエキドナの言葉にくすくすと笑った。

「そいつらがクローン兵を虐殺したんだ!」

「彼らはそっとしておいてほしいだけです。ドロイドが彼らを攻撃し、この基地は巻き添えを食ったんです。」

「奴らは放っておくと危険だ!討伐せねば。キャプテンレックス、戦闘準備にかかれ!」

「彼らに報復しないことを約束しました!それでは約束と違ってしまいます。しかもレックスは私たちの部下。貴方の部下ではありません。」

「黙れ!動物以下の連中に約束など通用せんわ!」

エキドナはこらえ切れなくなった言葉を、どうにかこうにか嚙み砕いて丁寧に反論する。
その後もチューチーやオビワンがチョーを諭すものの聞く耳を一切持たず、和平会談は方向性の決まらないまま準備が始まった。

「アイヴァ―ン将軍。この天候ではガンシップの飛ばせませんし、スピーダーも全く足りません。」

「あのじじいが何と言おうと戦争はしないからスピーダー分の出撃人数だけ決めてあとは待機しておいて大丈夫。」

「随分気に入らないようですね、将軍。」

「同じ気持ちでしょ?」

「少なくとも、昨日の夜は地獄でしたよ。」

「可哀想に。」

あわよくば自分も待機したかったエキドナだが、仕事は仕事。クローン達と違ってそんなわがままは許されない。
エキドナは出発の準備も何もないため、忙しそうにしているオビワンは放っておいて、レックスと話しながら準備を進めた。

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