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陽の沈む夜に。

第7章 The Clone Wars.2



そんな話をしている間に、チョーらとクローン兵たちがエキドナらに追い付く。
そして大きな基地の扉を前にすると、クローンがドアのボタンを押した。

「え……。」

一行の目の前に広がっているのは、突き刺さった棒に添えられるクローンたちの凍った生首。
温度システムがダウンし、幸い外と同じ温度であるため死臭はしない。しかし、その異様な生首のならぶ光景にエキドナとオビワンは目を合わせて顔をしかめた。

「分離主義者の仕業だ!」

「そうは思えません。」

異様な空気の中そう騒ぎ立てたのはチョー。余計なことを口滑らせないよう口を閉ざしていたエキドナの代わりに、オビワンは言う。
エキドナは、どこまでのデータを抜かれたり弄られているかを見るべく管理システムを触る。
するとどうだろうか。銃の痕跡もなければ、システムを弄った形跡もない。
ドロイドであれば、乗っ取りがばれないように信号を出し続けるコマンドを組んだり、大事な情報をコピーした履歴が残る。

「オビワン、管理システムは手つかず。ドロイドの仕業とは思えないよ。」

「クローン達も銃で撃ちぬかれた形跡がない。」

「将軍、氷壁の向こうにドロイド基地を見つけました。」

エキドナらの話に入るように、レックスが報告をする。
オビワンは、レックスとほか4人の少数精鋭部隊を組むと、エキドナを連れてハッチ付きのスピーダーでチョーらを置いてドロイド基地へ向かった。

「見てるだけで寒い。」

手を出すことすら寒いと感じるので、わざわざ2人乗りのスピーダーを選び、降り積もる雪をエキドナは眺める。

「寒いといわなくなったと思ったが、寒いのは寒いんだな。」

「寒いでしょ当たり前でしょ。」

「人に運転させておいてよく言うよ。」

肌が空気にあたらないよう完全防備のオビワンは、同じく完全防備のはずであるエキドナにあきれながらそう言った。

「みて、あれ。」

雪に足元が埋まっているドロイド基地の目の前、そこには先ほどのクローン達と同じように、棒にドロイドの頭が飾られている。

「レックス、センサーを設置しろ。」

「はい将軍。」

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