第7章 The Clone Wars.2
レックスらと離れ、エキドナとオビワンは2人でドロイド基地へ入る。
階段を上るなり、凍り付いた首のないドロイドたちが銃を構えたまま立っている。
「なにこれ。」
「こらエキドナ。」
クローン達から見えない位置まで階段を上ったエキドナは、2人きりなのをいいことにオビワンの背中に抱き着いた。
「ジャンバー邪魔。」
「脱いでる間に凍え死んでしまうぞ。」
ぴたりと背中にくっつくエキドナに、オビワンは顔だけ振り向くと、フードやジャンバーでしにくそうに触れるだけのキスをする。
「こらとかいう割に。」
そう言って、エキドナは目をもう一度閉じるとオビワンにもう一度キスをせがむ。
そんなキスの要望に、オビワンは少しだけ背を屈めて応えた。
スピーダーで冷え切った2人の体が幸せで温まったところで、仕事に取り掛かる。
すると、この一連の出来事の犯人と思われる足跡をいくつも見つけた。
「オビワン!大きな足跡がたくさんある。」
「型をクローンに取らせよう。」
引き続き手掛かりをつかめるようエキドナが探っていると、警備記録を見つける。
「南の谷調査中に救援要請……、凶暴な生物からの襲撃。」
彼らの警備記録はここで途絶えている。
どうやら大きな足跡を残した生物は高い戦闘力を持っているようだ。
「オビワン、南の谷調査中に凶暴な生き物からの襲撃があったってログにかいてある。」
「では、そこから始めようかね。」
エキドナはクローンと一緒に大きな足跡の型をとると、もう一度防寒をばっちり整える。
クローン達に足跡の型とともに拠点に帰るように伝えると、2人はスピーダーのハッチを閉めて南へと向かった。