第6章 The Clone Wars.1
「スカイウォーカー将軍。貴方方の勇敢な働きに感謝します。今日救った命を軽んじないように。」
「もちろん。今日失った命も決して軽んじてはいません。」
いくら命令を破ったり、執着から物事が見えなくなる半面を持っていても、そうナラ・セにこたえる弟子の姿はエキドナにとって誇らしかった。
「エキドナ、オビワンのデストロイヤーまで送ります。次の戦いに備えないと。」
「そうだね。ナラ・セさん。あとはお任せしますが、大丈夫ですか?」
「えぇ、構いません。行ってください。」
「それでは、失礼します。」
エキドナの礼をみて、隣のアソーカもぺこりと礼をすると、3人は歩き始める。
そんな3人をナラ・セは呼び止めた。
「アイヴァ―ン将軍。」
「はい?」
「貴方の弟子を信じる姿勢もまた、今日の勝因です。貴方たちの関係に敬意を。」
そう言う彼女に、エキドナは何も言わず微笑むとまた歩き始める。
そんなエキドナを追いかけるように歩くアナキンは、にやつ着ながらエキドナに寄って来た。
「僕を信じてくれたんですか?」
「ナラ・セさん要らん事言って…。」
「どうなんですか?エキドナ。答えてくださいよ。」
「アソーカよく頑張ったね!」
わざとアナキンを無視してアソーカの横にべったりくっつけば、アナキンはいじけたようにガンシップへ乗り、2人もそのあとに続いた。
容赦なくマレボランスを追い詰めるように攻撃するスターデストロイヤーに着陸すると、コマンドブリッジまで歩く。
「コマンダー、敵の負傷レベルは?」
「シールドとスタビライザーが使えません。しかし、何分にも大きくて撃破は難しいかと思われます。」
「増援するしかなかろう。」
「援軍ならここにいますマスタープロ。」
「アナキン、それにエキドナ。無事で何よりだ。」
コマンドブリッジでのプロとオビワンの会話に入り、アナキンは3人の帰還を知らせる。
「エキドナ、ちょうどナブーにいたとはいえ、感謝する。」
「マスタープロこそ、イオンパルスで大変な目にあったと。無事で何よりです。」
シャアクティと同じくらい尊敬しているプロにそんなことを言われては、エキドナも嬉しくなってそう返事をした。