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【東リべBLD】君の鼓動を旋律に【松野千冬】

第8章 はじめてのお泊まり編①





あれから話し合い、なんだかんだでテストが終わってから泊まりにいく事になった。

今日が待ちに待った、テスト終了日。
今日は金曜日なので明日は祝日だ。
帰宅しながら一度オレの家に立ち寄り、私服に着替えて荷物をまとめの家に向かっている。

「お前ん家ってどんな感じなの?」
「普通の家だ」
「へえ、どんな感じか楽しみだ。
あ、そこの左のデケェ家、昔から有名だよな。こんな普通の住宅街で大袈裟な門構えだと思わねえ?
ガキの頃、どんな富豪が住んでんだろって皆で言ってたなぁ」
「俺の家」
「ん?」


「その大袈裟な家、俺んちだけど」
「…………は?」



*****

「なにしてんだ?突っ立ってないで中入れよ」

なぁ、これのどこが普通の家なんだ。お前の普通の基準ってどこなんだ。その正解はきっとこの家の中にあるんだろう。

「ただいま」
「お、お邪魔します…」

デカい。ただひたすらデカいし豪華だ。
庭にバラ園がある家なんて日本に実在したんだな。しかもこんな身近に家の主がいた。ここはどこだ?
色々追いついてこない思考をぐるぐると巡らせていると、奥から人か出てきた。

「おかえりなさい!
キャー!あらあらまぁ!の言う通り、本当にイケメンじゃない!いらっしゃい!」
「ちょっとママ!!もうッ…!!余計なこと言わなくていいから!あーくそ恥ずかしい…」

この家はだけでなくその母親も子供の来客に慣れていないようだ。
テンションすごいけどに似てめちゃくちゃ美人だ。日本人?

というか一番気になったのはそこじゃない。

「はじめまして、松野千冬です。
オレのこと、なんか言ってたんですか?」
「それはもう、この子ったらいつも貴方の話ばかりで」
「ママ!やめてくれホントに!リビングに戻りなよもう…!行こうぜ松野!」
「あ、ああ…」
「後でお菓子持っていくわね〜!」

に腕をつかまれ強引に2階に連れていかれた。なんで家の中に螺旋階段なんてあるんだ。
2階に上がって廊下を少し歩いた先にある部屋に押し込めるように入れられた。



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