第1章 医務室にて。 ポピー ~恋の予感~ ★?
【Side1146番】
ガサゴソ...ガサガサ.........
後ろの茂みから、何かがいる音。
雑菌⁉
2355番も戦闘態勢に入ろうとしているが、装備がない。
ここは、俺が出るしかない。
ガサガサ
移動した!
移動するモノを追いかけて捕らえる。
「○ねぇ!この雑菌がぁっ」
「ふぇ⁉うわぁぁぁ」
「1146番!!」
「2626番!!4989番!!」
ドゴンッ
「イっテテテテテ」
「うぅ、すまない。」
「4989番、後でおぼえておけよォォ」
「言い出したの2626ばっ」
「これ以上言うな。」
「イっテテテテテテテテテテ、離してくれぇ」
それぞれ激突して、いろんなところを強打した。
4989番なんて、頭にたんこぶをつくっていた。
痛そうだ。勘違いしてしまった。本当にすまない。
そういえば、
「茂みに隠れて何をしていたんだ?」
ニヤリとする2626番。
耳に口を近づけてこう言った。
「甘酸っぱいねぇ。」
「っ」
顔が熱くなる俺を見てまだニヤニヤしている2626番と、ぽかんとする2355番。ぽかんとしているのが可愛らしい。
4989番は相変わらず痛がっている。
ん?2355番の顔が赤く...
「あんまり見つめてやるなよ」
「あ、あぁうん。」
見つめて、た?
「じゃあ」
「またね~いてて。」
手を振って2人はどこかへ行ってしまった。