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白血球1146番とやっちゃいました。

第1章 医務室にて。 ポピー ~恋の予感~  ★?


【Side1146番】
あの後、2355番に置き手紙を書いて医務室を出た。
仕事が入ったというのはちょっとした嘘。
申し訳ないことをしたのはこっちだが、しばらく時間を置きたかった。(←罪悪感で謝罪の文をちょろっと書いた)
流石に寝ているところにキッ...
おっと、これ以上は......。
まあとにかく、これからどうするか。

「あっ、1146番じゃん。」
建物から丁度出てきたところで、後ろから聞きなれた声が聞こえてきて振り返ると、2626番が立っていた。
待ち伏せ、していたのか?
「あぁ2626番、さっきぶりだな。ど...「1146番、どうしたんだ?さっきから。」
2626番に言葉をさえぎられて、意味の分からん事を聞かれた。
「なにがだ?」
「顔赤い。」
二っと笑って俺の顔を指さす2626番。
頬に手を当てると、確かに熱い。
「少し...医務室が暑かったからな。」
「本当にそうか?」
「あぁ。」
「本当のコト、言ったらどうだ?」
「っ」
どうやらお見通しらしい。
ここは観念したほうがいいだろう。
「はぁ、見てたのか。」
「まぁそんなとこ~」
吞気に曖昧に答えられた。

「その、だな......


 2355番には申し訳ないと思っている...。」
「ふーん、そっか。」
思ったよりも素っ気ない返事が返ってきた。
恐らくドン引きされただろう。
「じゃ、頑張れよ~」といきなり2626番が言ったと思ったら、こちらに背を向けて手を振って歩きだしていた。
「あ、あぁ」
驚きで上手く返事ができなかった。
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