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イケメン王子1口サイズ小説集

第12章 You're my other half(シュヴァリエ)


毎日自慰していると、日曜日になっていた。シュヴァリエ様が帰って来る前夜祭になるはずだった日だ。今日はというと、深夜12時だが二人でよく過ごしていた薔薇園で紅茶を飲んでいる。いい加減認めざるを得なかったのだ。一人での自慰は一時的に満たされるだけで、夢から覚めると空虚だった。

「シュヴァリエ様……」

呆れられるだろうか。こんな不純な自分を知られたくない。空いた席をチラリと見て、また紅茶を飲んだ。もう冷めている。だが一時的なものでも、満たされたい……そう思っていた頃にはティーセットを抱え、部屋に走っていた。
それからまた何日も経ってしまった。最早満たされない自慰を縋るような気持ちで今日もしていた。
お願い……寂しさを紛らわせたいだけなの……

コンコン

「っ……」

現実に引き戻される音が響いた。出るべきだろうか。鍵は確認した通り閉まっている。寝たふりでやり過ごしてもいい用件ならそうしたい。

コンコン

逃がしてくれないようだ。

「もう寝ちゃった?」
「ちょ、ちょっと待って!」
「あ、やっぱり起きてたんだ。」

大慌てで適当に下着を履き、震えている手を洗う。ドアを開ける頃には心臓が張り裂けそうになっていた。

「ノクト……こんな時間にどうしたの?」
「アンタが寂しい思いをしてるだろうと思って来てあげただけだけど。」
「リオからもう大丈夫だから来なくてもいいって聞いてない?」
「聞いてないね。俺が行くとは思わなかったんじゃない?それより……」

ノクトが私の顔と体をじろじろと見ている。

「アンタ、とうとう手を出しちゃったんだね。」

気が遠のいた。くらくらする頭を押さえていても、ノクトは帰ってくれる様子がない。

「部屋入ってもいい?」
「…………どうぞ」
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