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イケメン王子1口サイズ小説集

第12章 You're my other half(シュヴァリエ)


「ねえリオ、これからは私を心配して夜に部屋に来てくれなくてもいいよ。」

モーニングティーを淹れてくれているリオにそう告げる。

「え、どうして?寂しくて寝れてないんじゃないの?」
「私はリオの睡眠時間が心配だし、本に夢中になってればいつの間にか寝てるのに気づいたんだ。」

ずるい言い方だ。と、どこかからか声が聞こえる気がする。

「…………」
「本当に大丈夫なんだよ?ほら、何か急に吹っ切れる事ってあるでしょ?それなんだよ多分。」
「確かに今日のキミの顔色はいいよ。でも、ちょっと……信じがたいかな。」
「じゃあとりあえず見守って、後から信じるってことでどう?」

数秒見つめ合ったのち、折れたのはリオの方だった。

「わかった。それならもう夜には来ないよ。でも、俺はいつでもキミの味方だってこと忘れないでね?」
「ありがとうリオ。」

隠し事を暴かなかった友人に内心ほっとする。手元のティーカップに視線を落とし、熱いハーブティーをちびちびと飲んだ。

シュヴァリエ様から三通目の手紙が届いたのは、それから二日後の金曜日だった。

「はあ……」

手紙に目を落としながら自分の部屋に入る。あれから毎日自慰で寂しさを紛らわせ、シュヴァリエ様が帰って来るのを心待ちにしていたが、この手紙によると演習が延びるらしい。もうしばらくこの毎日が続くようだ。手紙を机に置き、ベッドにバフッと飛び込んだ。
今日もドアの鍵を確認し、パンツとブラジャーを脱ぎ捨てる。さっそく胸をクリトリスをいじるが、今日は乳首がなかなか立たなかった。濡れもせず、どうしたものかと思い悩んでいると、ぱっちりと虎の抱き枕と目が合う。最初はあのやり方で感じられていた。やり方は間違っていないはずだ。虎の抱き枕を裏返しにし、いつもより時間をかけてゆっくり絶頂に達した。
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