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◆イケ戦◆謙信様の執着がこわいです。◆

第2章 小さな村での夜のこと




―――…

気づけば私、素っ裸ですが。

いつの間に脱がされたのか、
長い愛撫と長いキスからの全裸までは早かった。

怒涛のキスで酸素不足だからか、頭がぼーっとして追い付かない。まだ呼吸を整えているというのに…
 鬼畜が下にいる。
  私の足元で何をしているのかしら?

……
「まだ痛い事はしない。力を抜け、」

――まだって、 言ったわね。

「…大丈夫だ、安心しろ。」

無理だから。
そんな優しい声出したって 泣き叫ぶだの痛みに歪む顔がどうのこうの言った人、信じるなんてできないんだから。 それより私の膝に手を置くのをやめて!

置かれた手が、足を左右に開かせようと不穏な動きをし始めた。ここで股を開いたらおしまいだと 膝に渾身の力を込めて抵抗してみれば、案外 すんなりと謙信様は手を離してくれた。 ――あぁ、この人も鬼じゃなかったんだ。本当にホッとして謙信様を見たのだけど… 私を見る二色の目がものすごく暗く影を落としていて、ゾッとした。


――…
「――吊るした方がいいか?」
「………ぇ?」 
「吊るした方が、いいか?」
…つ、つる?

この場に全くもって関係ない単語が謙信様の口から紡がれ、私の思考は停止したわ。そして謙信様は、ゆっくりと私から視線を上へ移して 何故か天井の梁を見ているの…

つるとは… 吊るとは、
 そこへ私を吊るすことですか?

……
 「ぃゃ……いや です…」

なんてことでしょう。
私は完全に選択を間違えたのです。
先程まで開かなかった足はパッカリと開きました。
すると謙信様の視線は 梁から私のアソコへと向けられ、『あぁ良かった…』心底思ったのでした。


――…
「そ、そんなに見ないで下さい…」
「 なぜだ?」
「だ だって、 恥ずかしいです から、」
「 恥辱で濡れるのか?」
「――っ あぁ…」

謙信様の指に割れ目をなぞられ、自分の声とは思えない様な声が出てしまった。下から上へ縦にゆっくりと撫で返されて、その度に出る声を抑えられない。そして何より滑る様になぞられる感触に、私がぐちょぐちょに濡れている事を否応無く知らされた。



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