第2章 小さな村での夜のこと
「痛っ う゛ぅ゛ぅ゛いたぃ」
強く腰を押さえ付けられて、少しの逃げも許さず押し入ってくる彼の肉棒はバケモノの大きさだと思う。怖ろしくて見れないけど、絶対に標準的サイズではない。 そんな棍棒を処女の割れ目に捻じ込むなんてっ!
腰を細かく揺らしながら着実に奥まで押し込もうとしている彼は、深夜なのに眠気なんか微塵も無さげにギラギラしていて やっぱり狂気的だ。
――
「フッ……」
この人… 笑った。
凶悪なオバケを突っ込まれて泣いてる子を前に笑うってどういう神経してるの!?
「 そう睨むな。斯様な愛らしい顔を見せられては抑えが効かぬ。」
…これまで抑えが効いていたとも思えませんが?
あなた、すでにヤりたい放題ですよ。
「 すまんな、弾む心が抑えられん。」
弾ますな…
「まだ何も知らんお前のここを突き破り犯すのがこの俺だという事実… それが嬉しくて堪らないのだ。」
(もぉ変態!!)
「力を抜いていろ」
「ふぅ――、ふぅぅ――… 」
「…そうだ」
力を抜こうと息を吐く絵里の髪を梳かし、愛おしげに優しく口づければ強張っていた体からフワリと力が抜ける。その一瞬を見逃さず男はググッと腰を押し進めた。
「っンン―――ッ!!!!」
「っクッ、そんなに締めるな」
「だ、だってぇっ… うぅ゛」
間違いなく何処か切れただろう圧迫感に目を見開けば、綺麗な顔を顰めて苦しそうに耐える謙信様と視線が重なった。
「――許せ。」
「っ、ああああああっ」
私の悲鳴を呑み込むようにキスをしながら、謙信様は何度も何度も擦った。覆い被さって囲い込み腰をふる乱暴な行為のはずが、どういう訳か大事に扱われていると心が感じる。 何せ初めての経験で勘違いと言われればそれまでなのだけど――。