第2章 小さな村での夜のこと

全身敏感にさせられてしまう…
淫獣みたいなエロい化け物に舐め回されて、正気を保てなくされてるような気分だ。

謙信様に甘く触れられると頭の中まで泥々になってしまって、力ずくで押さえられてる訳でもないのに抵抗出来ない。　こんなの絶対におかしい。嫌なら拒絶出来るはずなのに。そもそも本当に嫌なら気持ち良くなること事態、私おかしいんじゃないだろうか…。

「ﾝｯﾝｯﾝｯ…っあぁっﾝｯ！ﾊｯぁああっ！ﾝｯﾝｯ」

…もしかして 謙信様がめちゃくちゃテクニシャンとか？　　普通こんなに舐めるもの？！

――…手首を頭の上で纏められて二の腕を上から下まで何度も舐め回し、震えるように小刻みに動く舌で脇の下を擽るようにされる。お臍に内腿に膝… 挙げ句に足の裏まで舐められて、そんな所に性感帯はないと思っていた私はまったくのど素人。独特な謙信様の舌遣いにどうしようもなく股の間がウズウズしてしまうんだから。

「ﾊｧｧ謙信‥ｻﾏぁ 　ｧｧ…も、もぅっ、」
「どうした？　　もう…なんだ？」
「もうっ……ｧｧ、」

もう――、私はどうして欲しいと言うつもりなのか…

言葉にするには憚られ声には出来ないのだけど、もうアソコに触って欲しくてたまらない！　お腹の下あたりに熱が溜まってどうにかなってしまいそうなの。

「ゆっくり…、時間を掛けて愛でて欲しいのだろ？」
「ﾌｩｯﾝｯｯ…」

そうじゃないと、否定すらもう言葉にできない。私の片足を掴まえて足裏の凹みに舌を這わせる謙信様を見つめれば、また見せつけるように顔を少し傾け足指の間に舌を通す。もう何をしても敵わない柔い責め苦に、私は脱力して視線を宙に漂わせた。

……
「っ…――い゛っ、ぃたっ、ヒッ　ゃぁああっ！」

油断をついたように謙信様の指がヌメるクリトリスを潰し、同時に中を捏ねてきた。少し前に何度も吸われて赤く膨れたままのクリトリスは、親指の腹でグリグリと押し潰され爪で皮をめくられて優しく掻かれた。

「ッ――アッッ、 ヒンッ――ッ」

中はギツギツいっぱいで間違いなく痛みを感じている筈なのに、触って欲しくて堪らなかったソコは余り有る気持ち良さを拾い上げて、私はヒクンヒクンと背中を弓形に張らせて果てた。