• テキストサイズ

【R18】アイナナ短編集【TRIGGER】

第1章 My destiny


―1ヶ月前―

姉:「今回の撮影テーマは、なんと…『秋のデート』よ!」

雑誌撮影が入ったということで、八乙女事務所に集められたTRIGGERの3人と私。
敏腕マネージャーは、少しだけ勿体ぶりながら私たちを見渡して、テーマを発表した。

楽:「今更、そんな定番企画をやるのか?俺たちが」

天:「気合を入れて発表するから、変わった企画かと思ったよ」

龍:「みんな、そんな事を言うなよ。姉鷺さんが持って来てくれる仕事は全部、素晴らしいものだろ」

いつも通り、三者三様の反応をするTRIGGERメンバー。
姉鷺さんも手慣れたもので、軽くため息を吐いてから話を続ける。

姉:「龍、ありがとう!楽、天、あんたたち2人は、いつもそう。この姉鷺さまの戦略も聞きもしないで、ケチをつけるんじゃありません」

楽:「なら、聞かせてみろよ。その戦略ってヤツを」

天:「楽しみだね」

龍:「ほら2人とも、煽らないの。静かに聞いて」

私は恒例行事となりつつあるやり取りを、密かに楽しみながら見ている。

姉:「定番だからこそ、TRIGGERらしさを世間は求めているの!秋といえば、メディアにあふれるのは味覚や行楽の特集ばかり。デートも必然的にそんな場所。世間は、そんな定番に少しだけ飽き始めているわ。そんな時に、この定番を変える引き金になるのが、貴方たち。今回、貴方たちには、来年発売されるLive Blu-ray BOXに特典収録されるソロ曲に合わせた、デートプランを練ってもらうわ!Blu-ray BOXの宣伝も兼ねた撮影よ」

楽:「ソロ曲に合わせたデートプランを練るだと?!」

天:「抱かれたい男1位にとっては、朝飯前でしょ?」

龍:「楽、そんな食ってかかりそうな顔をしないの。天は楽まで、煽らないで」

彼らのイメージソングとも言えるソロ曲。
本来の性格が、パブリックイメージと大なり小なりかけ離れている3人。
案の定、姉鷺さんの提案に難色を示したのは、楽だ。
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp