満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第5章 その後の話※《煉獄杏寿郎》
「ーーーん?」
杏寿郎が、波奈のスカートの中に手を伸ばしたとき、太もものほうに、カチャ、と音がした。
波奈が、ハっ!とそれに気づいて、
ガバッと起き上がった。
「あ!!じ、じぶんで脱ぎます…っ!!」
杏寿郎の目の前に手を向けて拒否するよう差し出す。
波奈の顔は首まで真っ赤である。
「ーーーー波奈?これは…」
「ち、ちがうんです!これはその」
「…」
じっと見つめる杏寿郎に、しゅわしゅわとのぼせている。
「自分のタイツが洗濯中で、妹に借してと言ったら、なぜかこれしかないと言われ…」
「うむ」
「は、はいてきちゃいました…」
はいてきちゃいました…って。
杏寿郎は、波奈には縁がないような、一生履くことがないような、太ももまでの黒のニーハイの靴下、それは別にいいとして、そのニーハイの靴下が下着の、いわゆる黒のレースのガーターにくっついているのだった。
「…よもや、君はこのような格好で飲み会に行っていたのか?」
杏寿郎はまだ頭がついていかず、ぐるぐると目を回していると、
「う…だってスカートで見えないからいいかなあと…
思って…」
しゅんとうなだれるようにしている。
しかし、波奈のガーター姿なんて、もう一生見れないかもしれない。じっくりと見たいという興味と欲望がずくずくと湧いてくる。
「は、恥ずかしいので自分で脱ぎますね?」
「いや、まて」
「えっ…!」
ポスンとまたベッドに波奈を押し倒して、スカートのボタンとチャックを素早く降ろし、ズルリとスカートを下へずらす。
「えっ!やだっ!恥ずかしいっ!」
その動作を辞めるようにスカートを戻そうとするが、
呆気なく波奈の両手首は杏寿郎の片手でひとまとめにされて、頭上へと持ち上げられた。
「…っ見ないで…っ
恥ずかしくて死にそう…っ!」
「恥ずかしくて死んだ人は見たことがないな」
杏寿郎はハハっと笑い、波奈の姿をじっくりと見た。
波奈の上半身は、身体のラインが解るようなニットを着ていたため、波奈の胸のトップスがぷっくりと浮かび上がっていて、下半身は、白くて長い足は波奈にはあまり似つかない、ガーター姿である。