満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第5章 その後の話※《煉獄杏寿郎》
『今日は朝まで一緒にいたい』と、あの真っ直ぐな目で見つめられ、波奈はその意味を理解した。
波奈だって、男性経験はないにしろ、想い合う恋人同士がいずれは行きつくゴールは何なのか当然わかっていた。
初めての夜は、史上最も緊張し、胸が爆発するかのようだった。
『力抜け、波奈』と何度も言われたし
『大丈夫か?』と何度も言われた。
それと同時に、好き、や、愛してる、なんかもたくさん言われた。
ほぐすように、慎重に、宝物のように扱われた波奈は、もう幸せの絶頂だったように思う。
ーーーが、いざ挿入となったとき、あまりにも太く大きな杏寿郎のモノにヒエっとなった。
まるで凶器。
『ーーーいっ!、!』
『力抜け、波奈』
『…っは、はい…!』
『…』
『…っうぅ…っ』
『…痛いか?』
コクコクと頷く波奈。
『うーん、十分濡れているし、ローションも塗ってるがキツイな』
『ーーーいっ!!』
『よし!がんばれ!』
『ぜ、ぜんぶ…っいけましたね?!』
『あ、いや…まだ3分の一ほどだ』
『…』
絶望感が波奈を襲う。
『……今日はもう辞めとこう。ゆっくり進めていけばいい』
よしよしと頭を撫でられた。
抜こうとした杏寿郎を
『だ!だめです!杏寿郎さんも、気持ちよくなって欲しいし…っ!』
『…それに、今まで結構我慢してたでしょ…?』
と制止した。
『うっ…まあ、それはそうだが』
『だったらお願いです!辞めないで…
わたしも早く杏寿郎さんと一つになりたい…』
と言ったが最後。
杏寿郎はブチ、と何かがキレたのか、
菜子の腰を持ち、ググっと入り込む。
メリ、と裂けるような痛みが襲う。
『ーーーーっう〜〜』
『もうちょっと、力抜けるか?
息をゆっくり吐いて』
『…っはあ、はあっ!』
『……大丈夫か?』
『は…はい……』
『全部入ったぞ』
『…っそ、そう、です、か…っ』
そこからの記憶はあまりない。
ただ、恥ずかしかったのと、めちゃくちゃ痛かったのと、一つになった感動と、いろんな感情でキャパオーバーだった。
とまあ初夜はこんな感じにパニックになりながらも無事に?終わったのだった。