満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第5章 その後の話※《煉獄杏寿郎》
卒業式に思い切って告白。
『生徒には特別な感情は抱かない』
と気持ちがいいほど思いっきり振られた。
波奈自身もそれはわかりきっていたことだった。
しかし、卒業してから2年経てど先生への気持ちはどうにも消すことが出来ず、20歳を過ぎて改めて告白しようと決意して、
振られることを覚悟で、玉砕しようとの覚悟でもう一度想いを伝えると、奇跡的に付き合えることとなった。
なぜこんな、子どものようなわたしのことを好きになってくれたのか未だに疑問ではあるが、付き合えたことすら奇跡なのだ。
というより、告白して振られるだろうと思い込んでいたため、付き合えてからのことを全く考えていなかったのだ。
始め、学校以外の場所で、私服の煉獄先生と会えるだけで心臓が飛び出そうだった。
それに、波奈は男性と付き合ったこともなかった。
なにもかもが初めての連続だった。
肌が触れ合い、手を繋ぎ、抱きしめ合い、口付けを交わす。
波奈にとっては付き合えただけでも奇跡なのに、杏寿郎に触れ合えることができるなんてと信じられずに、毎回触れ合うのは大慌てだった。
杏寿郎はそんな波奈の様子をからかったりせずに、いつも、毎回、根気よく付き合ってくれたのだった。
やっと普通のキスも、落ち着いて出来るようになると、だんだんとそのキスも深くなる。
ステップアップはいつも杏寿郎によって導かれるのだ。
キスが深くなれば、杏寿郎の波奈に対する情欲はだんだんと色濃くなっていくようだった。