満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第5章 その後の話※《煉獄杏寿郎》
深い口付けは終わらず、何度も何度も口内を刺激する。
ちゅ、ちゅ、という音が、暗い玄関の中に響いた。
杏寿郎は口付けをしながら、グッと腰を波奈に近づけ、より身体が密着した。
「…っふあ、!」
その瞬間、身体が溶けそうになり、
1人では立っておられず、カクン、と膝を折ってしまった。
「…おっと!」
慌てて杏寿郎が波奈の腕を掴む。が、波奈は床にぺたんとついてしまった。
波奈はもうヘロヘロだった。
「…大丈夫か?」
「ごご、ごめんなさっ…!」
カーーーっと赤くなる波奈があまりにも可愛くて、
杏寿郎は、尻もちをつきドギマギしてる波奈をさらに壁に追い込んで、杏寿郎も自身の膝を床につけた。
そのまま波奈の顎をくいっとつかみ、またキスを続ける。
「は…っんん.…」
可愛い…波奈…
杏寿郎は止められず、
片方の手を、スルリと波奈の太ももを撫でた。
びく!っと波奈が反応し、
パシっと杏寿郎のその太ももについてる手首を掴んだ。
「…れ、煉獄先生っ…!もうここでは無理です…っ!!」
ピタ、と太ももを撫でた手と口付けが止まった。
「ん…。あぁ。……そう、だな」
「…」
ハアハアと息がくるしい波奈は、呼吸を整える。
杏寿郎は波奈の声にハッと我に帰ったようだった。
「…ベッドへ移動してもいいか?
今すぐ君を抱きたい。
いいだろうか…?」
「…っ!」
杏寿郎は、波奈の髪をするりと撫でて、
少し照れながら、真っ直ぐに波奈を見て言った。
その言葉にドクっと胸を掴まれ、
また首まで赤くなった波奈が、こくん、と頷いた。