満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第5章 その後の話※《煉獄杏寿郎》
先ほどは杏寿郎の自宅の近くで、杏寿郎の勤め先の忘年会が開かれた。
波奈のほうも、大学のサークルの忘年会があり、偶然にも同じ居酒屋だったのだ。
波奈は杏寿郎の元生徒である。
気づけば波奈は杏寿郎の同僚である宇髄先生や不死川先生に声をかけられ、一緒に忘年会のメンバーとしてお酒を呑んだのだ。
もちろん、杏寿郎と付き合ってることはなんとなく秘密に。
お酒をどんどん胃に収める杏寿郎をチラチラ見て、心配してはいたのだが、終盤になり杏寿郎は机に突っ伏して寝てしまった。
宇髄先生に後はよろしくと託され、
なんとか杏寿郎を起こして、2人でタクシーに乗り込んだのだった。
杏寿郎は酔って寝てはしていたものの、起きてお水を飲んで少し休んだら、受け答えはそれなりにしっかりとしていた。
足元は少しふらつくものの、自力では歩いてた。
2人でタクシーに乗っている時に、杏寿郎に
スルリと手を撫でられた。優しく。
波奈はそれにびくっと反応したが、それに応えるように手のひらを向けると、自然と2人の手は絡まった。
力はどちらも強い。
お酒の力もあるのか、波奈も杏寿郎も、今夜は人前で(タクシーの中ではあるがーー)積極的ではあった。
杏寿郎はその時点で、波奈への情欲はぐんぐんと上昇していたのかもしれない。
杏寿郎が、自宅マンションの鍵をガチャと開けて、
杏寿郎と波奈が自宅入り、ドアがバタン、と閉まったのが合図であった。
続く