満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第5章 その後の話※《煉獄杏寿郎》
「ーーーんんっ?!」
勢いよく玄関のドアがバタンと閉められ、その瞬間、
煉獄杏寿郎に頬っぺたを両手で包み込まれ、深く口付けされた。
波奈は突然の強引なキスに、もう頭が真っ白になりパニックになる。心拍数は上昇し、ドッドッと大きく鼓動する。
杏寿郎の口付けは、火がついたように何度も角度を変えて ちゅ、ちゅ、と止まる様子はない。
杏寿郎の匂いと、お酒の匂い。いつもと違う強引な杏寿郎にひどく驚いた。
「…れんごっ…」
「.…まっ…!」
「せんせ…っ」
言葉を何とか出して、行為を中断しようと試みるが、
波奈が喋るたびに口付けによって邪魔をされる。
自分の両手で杏寿郎の胸を押してみるが、鍛え上げられた胸筋はびくともしないのだ。
杏寿郎が波奈の後頭部を片手で抑え込み、
波奈が逃げる術はない。
「…っはっ…!」
杏寿郎の舌の侵入により喋るのを諦めた波奈は口内をじっとりと犯される。
ぴちゃぴちゃと唾液がかき回される音が鼓膜を刺激する。
それと甘くじっとりとした舌がはうような口付けは、波奈の脳内をとろけさすのはそう時間がかからなかった。