満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第47章 宇髄さんを癒したい!※《宇髄天元》
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「ーーで?誰の差金だよその台詞は」
波奈をソファに座らせ、その上に覆い被さった宇髄は問い詰めた。
波奈のTシャツはたくしあげられたままで、宇髄の目線はもうずっと波奈の胸元だ。
「…っえとあの、…う、梅ちゃん…」
「…謝花ぁ」
波奈が「おっぱい揉む?」なんてそんな言葉を言うわけがなく、だとしたら誰かの入れ知恵だろう。どうせ大学の友だちか誰かだろうと思ったが、それはキメツ学園の元生徒だった。
大人しく引っ込み思案のこの彼女が、なぜ謝花梅と仲が良いのか見当もつかないが、謝花は在学中波奈と仲がよく、そして俺のことを嫌っていた。
波奈と仲が良いところをわざと見せつけたり、波奈のことが好きな男子生徒のことを俺に報告したり、癪に障ることをわざと俺にしてきた。あーはいはいと適当に流してはいたが。一体なんなんだあいつ。
ただまあ今回のことは良くやった。
心の中で謝花にお礼を言い、波奈の瞳を覗き込んだ。
「ーー本当にいいのか。苦手なんじゃねえの」
「だいじょうぶ…。宇髄さん、が触りたければ…」
瞳はうっすら膜を張り、恥ずかしさなのか目を合わそうとしない。いいのか。本当に触っちまうぞ。
宇髄はふう、と息を呑んでふたつの柔らかな胸に手をかけた。