満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第43章 「そう言うことは早く言え!」※《宇髄天元》
「そうか…なら良かった」
ブラックの高級そうなスーツの上着をばさりと脱いで、ベッドの下に落とした。
ちゃんとハンガーにかけないと、皺になってしまいそう、と一瞬考えたが、素早く顎を持ち顔を上げさせられて、ちう、と軽く口吸いをされた。
「…震えてる。緊張してんの?」
「あ…、え…っ」
「うん?初めてだったか」
コクコクと頷くと、宇髄はまた目を細めて、今度はフハっと笑った。
「前世でいっぱいあんなことそんなことしたのに、うぶだなあ」
おかしそうにくつくつと笑いながら、宇髄は自分の着ていたグレーのタートルネックのニットを脱いでいく。割れた腹筋、盛り上がった上腕の筋肉は前世で鬼退治していた頃と大差ない。ここはもう鬼なんていないのに。
上半身の裸にあたふたとしていると、あれよあれよとこちらも着てきた服を剥ぎ取られていった。