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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第4章 愛に似た《煉獄杏寿郎》









沢田は、俺のことが好き。

思ってもみなかった彼女の気持ちを聞いて、ひどく動揺した。
彼女を見る限りはそう言った素振りは見せなかったように思うし、どちらかというとドライなほうで、
いやでも、俺にだけは確かに気が安心するのか、滅多に口にしない愚痴や泣き言は言ってたが…
それは…

『君は、俺のことを父親や兄のように慕ってくれていたのはわかるが、』

『…』

『…うむ。そうか。なるほど』


『…』
『…』



『先生!』

『うん?』

『早くひとおもいに振ってください…!』

彼女はもう泣き出しそうでじっと下をむいている。手はふるふると震えている。

はあ、と息をついた。


そして俺はポツポツと話し出した。
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