満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第40章 もちつきぺったん※《宇髄天元》
2人がゆっくりと恋仲になって、半年ほどが経つ。
宇髄はいとも簡単に、波奈に恋した。こてんと転がるように恋に落ちた。
宇髄にとってそれは初めての恋だった。その初恋に気付いたのは宇髄の嫁たちだったのだから笑える。
宇髄にとっては、女房たちのことも愛していたし、大切だったから、波奈とはそれ以上の発展はなかった。
が、痺れを切らした嫁たちはやんややんやと波奈を音屋敷に連れ込んで、寝食を共にするようになったのだ。
波奈も宇髄のことを特別だと思っている、と気付いていた嫁たちは、なんやかんや色々あってすったもんだあって、ようやく結ばれた。
宇髄は初めての恋を大切にしようと、波奈との触れ合いもまるで亀が進むようにゆっくりだった。
手を触れる、抱きしめ合う、口吸いをする。
それだけでも何日も何日もかかった。
忍び時代は標的の女に色恋使って甘い言葉を囁いて、数時間後には閨に持ち込む。
そんなのはもう嫌と言うほどやってきたし、ド派手な神だと豪語するくせに、と宇髄は自分で苦笑した。
口吸いにたがいが慣れれば、宇髄は何日も何ヶ月もかけて波奈の身体を暴いていった。
身体が細くて小さくてまだ若い波奈を、大怪我させないように、丹念に仕込んだ。
身体が大きいが故に自身の魔羅もそれに準じて大きい。それを受け入れるようになるまで、時間をかけて、丁寧に。
そしてようやく全てを受け入れられるようになったのは、ついこの間だった。