満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第40章 もちつきぺったん※《宇髄天元》
宇髄はハーー〜とため息を吐きだし、ペチンと波奈尻を叩いた。
「ひゃんっ!」
「……明日もお日様に当たるんだぞ」
「え、でももうそろそろ蝶屋敷に戻らないと、」
「だめだ」
そう言い放ったら納得いかない様子だ。
だめだ。だめに決まってんだろう。
なぜにこんな敏感なもん尻につけて、他の隊士の前に出にゃなんねーんだ。
咎めるように睨んだ俺に、波奈はぷくりと頬を膨らませる。
「…んじゃまあ、しっかり休めよ。
湯浴みに行ってくるから」
宇髄はそう言って、はあとため息を吐いて襖に手をかける。
波奈の柔らかで白い肌を暴いて、自分の下半身がずんと音を立てるように兆してしまった。
なので早くこの部屋を出たかった。
血鬼術にかかってしまったうさぎのような見た目の波奈を抱く気はさらさら起こらなかった。が、浴衣を剥ぐと、なだらかで柔らかそうな尻尾をつけた尻を見てしまうとそうもいかない。悲しきかな自然と己の下半身は反応してしまう。
まあ、湯浴みに行って時間をおけば、この兆しもなくなるだろう。
「あっ、…ちょ、ちょっと待って宇髄さん」
くいっと隊服を掴まれた。
「なんだよ」
「あ、あの…あの…ね、」
波奈が頬を桃色に染めて、もごもごと唇を震わせている。
ええと、あの、
と言い難いことがあるらしく、暫く黙って待ってやると、意を決して波奈が言った。
「…それが、その、お腹の下らへんが疼いてしまって」
「…は、」
「頭もぼっとして身体も熱くて、
特にお腹の下がきゅーんってして熱くて
これって血鬼術でしょうか?!」
涙目でこちらを真っ直ぐに見つめる波奈に、こちらはかなり動揺してしまった。
おまえ、それは動物で言う繁殖期だよ!
発情してんだよ!おまえは!うさぎだから!
宇髄はハーハーと息遣いが荒くなっていく波奈を見て、頭を抱えて狼狽えた。