満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第40章 もちつきぺったん※《宇髄天元》
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「どど、どういうことですかうさぎってえ」
ゆさゆさと寝てる身体を揺さぶられて耳元で騒がれて、耳がキンキンとした。
涙目で混乱している波奈の耳はぴよんぴよんと飛び跳ねていて大変元気である。
「…ったくおめーは変な血鬼術にいっつもかかりやがって。
いいか、今日は一日お日様によーく当たれ!」
はあーーと気怠げにそう言い、起き上がって隊服に着替える。朝から柱合会議だ。
「ひえ、ひゃ、ひゃい…」
「……」
しゅるりと寝巻きの帯解くと、宇髄の裸体を目の当たりにした波奈が、大慌てで目を逸らして真っ赤な顔で返事した。
宇髄はそれを見下ろして、黙って波奈を見つめる。
…まずい。これは。
しゅんとうさぎの耳が垂れ下がって、恥ずかしそうに目を泳がす波奈が、相当くる。
なにがくるって主に下半身に。
…かわいすぎる。その言葉で脳内がいっぱいになり、んっ、と口をぎゅっと紡ぐ。
「……とにかく、お前はそのうさぎが治るまで外に出るんじゃねえぞ」
そう言い残し、
波奈を嫁たちに託して、音屋敷を後にした。