満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第39章 Trick but Treat※《宇髄天元》
◇
「……ん、っ、ふ、…っ、」
何度も何度も降りかかる深い口づけは、何度したって慣れない。
いよいよ酸欠になって、トンと宇髄さんの胸に抵抗を示すと、ようやく離してくれて、ハア、と酸素を求めた。
脳内はもうとろんとしてしまって、遠くの方で宇髄さんが、かわい、と呟いている。かわいいって、わたしのことですか。
「…んあ、っ!」
宇髄さんの大きな両手が、波奈の胸をメイド服越しからゆっくりと揉みしだく。
いきなり触れられた胸に、思わず喘いでしまって慌てて口を抑えた。
勝手に漏れる声が、いつも恥ずかしい。
「ん、ノーブラ?」
「ひゃ、っ、」
ゆさゆさと胸を揺らされた。じ、と胸の方に視線が下されて顔が熱くなる。
シャワーを浴びた後は、面倒でブラジャーを付けなかった。
「えっちなメイドさん」
「んん、…っ」
キュ、と胸の先端を摘まれて口を必死で閉じる。
だってそこは弱い。自分でもわかってる。
宇髄さんに今まで散々そこを弄られて、そこだけでイけるようになってしまった性感帯。
それを熟知している彼は、ブラウス越しにぷっくりと浮き上がった波奈のそこをコスコスと刺激した。
下半身がジワ、と熱を帯びてびくりと足が強張った。
メイド服のブラウスのボタンを外され、開放された胸が外気に晒される。
直に宇髄さんに触れられ、思わず、はぁっ…、と息を吐くようにまた甘ったるい声を出してしまった。
胸を掴み上げられて、ピンと上を向いて主張する胸の頂点を舌でつつかれる。唾液で濡らされて、吸い上げられて、アイスのようにじゅるじゅると執拗に舐められ、もう波奈はどんどん快感の階段を上っていくようだった。
「…ん、っ、…うず、さん…っ、あ、あっ、!」
もじ、と内膝を擦って、宇髄さんの方を見つめた。
それ以上されたら、もうイく、かも。
そんなことは知ってか知らずか、たぷたぷと胸を揺すりながら乳首を執拗に捏ねられる。
ますます駆け上る昂奮に喘いでいると、宇髄さんは胸を刺激するのをふ、と止める。
はっはっ、と呼吸しながら、じわりと目に涙が浮かんだ。
もうちょっとで絶頂を迎えるところだったのに…
寸でのところで動きを止められて、波奈は宇髄さんを見つめると、にやりと宇髄さんは楽しそうだ。