満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第37章 血鬼術を解いてよ宇髄さん2※
雲一つない晴天の空の下、白いシーツが風に揺れている。
ふわりと石鹸の香りがする縁側でそれを2人で眺めた。
波奈がお礼にと入れてくれた茶と饅頭を食べる。
のほほんとしてしまったが本題にうつる。
「ーーーで、音屋敷にはいつ来れるんだ」
「むっ…っん、え、とっ…」
パクりと美味しそうに頬張っていた波奈は、口をもごもごさせていらえた。
「早く解かねえと知らねえぞ。今夜なら俺は非番だ」
「……またまたご迷惑をおかけします…」
顔を真っ赤にさせて、膝をついて波奈は頭を下げた。
今夜で、大丈夫です。
小さな声は確かに音柱に届いた。