満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第34章 くらし、始まる※《宇髄天元》
「…っ、きついな…、波奈、力抜けるか」
「…っ…」
ぶんぶんと頭を振り、ギュウ、と痛みを逃すためにシーツを握りしめた。
散々に指で慣らされたのに、指とは比べ物にならない太く大きいものはなかなかに入らない。
メリメリと裂けるような痛みで、全身の毛穴から汗が噴き出るほどだった。
足の間に大きな身体を受け入れるのに、これでもかと脚を広げているので股関節も痛い。どこもかしこも痛かった。
「…ふはっ、初めは痛いもんだよなあ」
宇髄はまるで他人事のように笑うものだから、波奈は涙が溢れる目で、むぅ、と宇髄を見つめた。
額と鍛え上げられた身体から汗が滴り、波奈の頬にぽつんと落ちる。宇髄だって必死なのだ。
口付けを何度も交わして、また空いてる右手で胸を掴み上げて、胸の突起をぢゅうと吸われる。
耳元で波奈、と囁かれて、ビクビク!っと身体が震えたので、宇髄はニヤッと笑った。
「耳、弱いのか」
「ち、ちが、っ、やっ…んん…っ♡♡」
ふう、と息を耳に送り込まれて、耳たぶを甘噛みされ、舌をねじ込まれた。くちゅくちゅと言う舌を這う音が直接鼓膜に響き、腰が砕けそうになった。
そのところをついて、ググ…っと宇髄の大きく膨れ上がり勃ち上がったモノを、波奈の中に入れ込む。
「あ、い…っ、」
痛い。
「…つかまっとけ…っ」
逞しい背中に、手を回された。
背中に縋るように掴み、ギリギリと爪を立ててしまう。
痛みつけるようなことはしたくないのに、余裕がなかった。
「ーーー…痛いか」
「痛いです…っ」
「は。まあ、慣れるしかないわな」
全て収まったようで、宇髄はハアーーと息をつく。
「お前の中キツイな。キツイっつーかいてぇわ」
引きちぎれそう。なんて物騒なことを呟いている。
ここまで入ってるぞ。とお臍の下を触るので、ゾッとした。
「わたしのお腹、破けないですか?」
「…」
黙らないで!と半泣きになる。
宇髄はたまらなかったのかゆっくりと動き始めた。
波奈の細い腰を掴み、ズ、ズと動く。
波奈はもう痛みか気持ち良いのかもわからず、ただ宇髄を受け入れるように、背中にしがみついていた。