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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第4章 愛に似た《煉獄杏寿郎》




「イエーーーイ!今年もよろしくぅぅー!」
「先輩、今年はもう終わるところですって!」

やたらと賑やかな団体が、ゾロゾロと帰っていった。だいぶ酔っているのかゲラゲラと可笑しそうに笑っている。

「なんだあ?派手なやつらがいるなー」
宇髄がチラッとその団体を見やる。

「学生さんね。この近くは大学が多いし」

学生たちは楽しそうに、酔っ払いながら居酒屋のお会計に進んでいく。

「わけーなー」

うむ。たしかに大学生を見ると、遠い昔のように感じる。どこか懐かしいような。

「おい!あれ!沢田じゃね?」

「あら!ほんとね!沢田波奈さん!」


その言葉に、その名前に、ドク、と心が騒いだ。

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