満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第32章 禁欲の制裁※《宇髄天元》
昨夜、大学のサークルの飲み会があった。
試験期間が終了していたためにみんな開放的で、お酒はそんなに強くはない波奈は、寝不足の身体も手伝いすぐにアルコールが身体を巡る。
お開きになったときはもう0時を過ぎる頃で、迎えに行くから連絡しろとは同棲中の宇髄には言われていたけど、時間も時間だし迎えに来てくれるのは申し訳ない、と連絡はしなかった。
で、それから…それから?
全く記憶がないのだ。
どうやってここに帰ってきたのか、
気づけばベッドだった。
こんなことって、ある?
たぶん、宇髄の不機嫌な理由はここにあるのだろう。
スマホを確認すると、メッセージアプリに新規メッセージの通知がきていた。
『波奈先輩、昨日は大丈夫でしたか』
それはサークルの後輩からで、そのメッセージを読んで、微かに記憶が戻る。帰り道が同じだから一緒に帰ったんだっけ…
まずいまずい。波奈はサーっと顔が青くなる。
きっとものすごく迷惑かけたんだ。宇髄さんにも、後輩にも。
とにかく、しっかり謝ろう。
宇髄さんすっごく怒ってたもん、だって1ヶ月セッ……
ハッと波奈は思い出してカア、と赤くなった。
そ、そんな怒り方、ある?