満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第29章 噛みつきたい!【不死川実弥】
「……波奈、いい加減顔見せろォ」
先程から両手で顔を覆い隠している波奈に、頭上からそう言う。波奈はビクッと身構えるように身体が震えている。
ち、と心の中で舌打ちをして、波奈の手首を掴んで、波奈の顔の横に手をついた。
隠されていた顔があらわになり、その顔はもうりんごのように真っ赤で、眉毛は垂れ下がって、目にはうっすら涙を浮かべている。
「……せんせ、っ」
「……あァ?」
「あっ、…さ、…さねみさん……」
「正解」
「…っん、…んむ、!」
一生懸命に名を呼ぶ波奈に口づけをして、繋がってる部分をグリグリとゆっくり揺さぶった。するとキュンと引き締まるソコは気持ちが良い。
「……さ、さねみさ…っ、まって、!」
「……あぁ…」
「も、ちょっと、だからぁ…っ!」
「…ん」
不死川はフーーーと息をついて、ぐっと身体を揺さぶるのを我慢する。
波奈はハアハアと息を上げていて、心臓が収まってくれるのを待っている、らしい。
まだ、気持ち良さよりも恥ずかしさが勝っているらしく、こういうふうにセックスを中断することは毎回のことであった。