満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第28章 望みとあれば※【宇髄天元】
縛りつけた両手を撫で、ゆっくりと波奈の腕をとおり、波奈の脇下に手をかけたとき、くふふっとくすぐったいのか身体が揺れた。
「くふ、っ、くすぐったい」
「だろーな」
両腕を上げられたまま固定され、脇下はもう隙だらけ。
いや、脇だけではなく、全身、隙だらけだ。
ゾクリと背筋が強張るような感覚だった。
まだ発展途上の2つの膨らみを両手で包み込み、揉みしだくと、触ってもない頂点がぷっくりと浮かび上がる。
ピンク色の小さい突起を、親指と人差し指で摘んでやると、波奈はピクンと跳ねて、縛りつけた両手首がギリ、と動いた。
「…ん、っ…!」
口元をギュッと紡いで、声を出さないように必死に耐える姿は、いつ見ても可愛らしく、もっと気持ち良くさせようと躍起にさせた。
波奈と身体を重ね合わせたことはもう何度とある。
まだ15やそこらの、年下の恋人に、この俺様が歯止めもきくことはままならず、夢中になっていた。
幼い頃から宇髄家のしきたりを重んじ強要され、精神的にも肉体的にも厳しい躾と訓練をこなしてきた、この俺が、である。
宇髄には3人の嫁がいるし、人の好意を容易く受け入れることなどはなかった。波奈以外は。
華奢で細く、透けるような白さの波奈の未発達の身体を抱いたとき、波奈はひんひんと泣いて、不慣れなその行為にぎこちなさそうに喘いだ。やめてぇ、と、ぽろぽろと涙をこぼしながら、それでも身体は、正直に俺を求めている。
それが、宇髄にとってまずかった。
そう、宇髄は大人げなくも年下の可愛い恋人にど昂奮した。
そんな、相手を痛ぶって快感を得るような性癖など持ち合わせていなかったし、3人の嫁にだって、そんなことをしたいとは思ったことがない。
が、行為を重ねるたびに、波奈は自分の手で口を塞いだりして声が漏れるのを防いだり、顔を覆って見られないようにしたり、無駄ではあるが宇髄がする行為を制止したり、波奈のその両手を何度も宇髄は押さえつけてきた。
縛り付けて、されるがままの姿で、そして恥ずかしがる波奈を見たい、という男の欲情がずくずくと宇髄の中で育ってきた。