満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第27章 乾杯の夜の秘密※【宇髄天元】
「…頭撫でられるの、好きぃ…」
「あっそう」
「もっとして?宇髄さん…」
「…ん」
よしよし。波奈の柔らかな黒髪を撫でる。
波奈は撫でる俺の手を取り、何をするかと思えば、自分の頬に俺の手を持っていき、
「へへ…宇髄さんの大きい手、好き…♡」
とスリスリと頬を擦り付けた。
この酔っ払いが。
そう胸で呆れるように思いながら、
どうしようもなく可愛く思えてしまう。
ほんとお前は可愛いかよ…と悔しくていけない。
「…ん!うずいさんの、硬いの、なに?!」
「さあ?」
「ひゃ、!」
跨っている波奈のうち太ももに、俺の固く膨れ上がった昂奮の証を、揶揄うように擦り付け上下に動かす。
波奈は酔って赤く熱った頬をさらに赤く染め上げた。
「…うずいさん、したいの?」
上目遣いでストレートにそう言うことを言った。
「さあ?どうだろなあ?」
くつくつと笑いながら、波奈の頬を撫でる。
波奈はもじ、と俺の膝に座り直した。
「……い」
「うん?」
「ベッド、行きたい…」
ギュッと首に腕を回された。
耳元で小さく、震える声で言う、そのお誘い。
お手上げな程好きな奴に、寝室に誘われて、抱きしめられる幸福がジンと胸を締め付け脳内を痺れさせる。
あの波奈が、抱いて欲しい、なんてそんなこと。
「…煽んのもいい加減にしろよ」
「ぅ、わ!」
はあーーと盛大にため息を吐き、空のグラスをタン!と机に置いたあと、波奈を抱き抱える。
波奈は慌てた声を出した。
が、嫌がる素振りもなくギュッと首にしっかり腕を巻きつけている。
「…うずいさん、好き…っ!」
「…わーったから、もう、」
ちょっと黙ってくれ、。
ガタガタに崩壊する理性をなんとか保ちながら、寝室の扉に手をかけた。