満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第27章 乾杯の夜の秘密※【宇髄天元】
乾杯をする。お揃いで買った、氷が入っているグラスがカランと鳴った。
「…ん、なんか強そう…」
「ソーダで割るか?ちょっとロックはお前は無理だな」
一口呑んだ波奈が怖がるようにグラスから唇を離した。
「でも美味しいですね」
「…明日休みだし好きなだけ呑めよ」
「介抱してくださいね!」
「はいはい」
冗談っぽく笑う。
波奈は、俺と呑むのが好きそうだ。
楽しそうに呑む。
今日も楽しそうに、泡盛とソーダを混ぜたり、おつまみを作ったりと上機嫌だった。
⭐︎
波奈が泡盛をグラス3杯飲み干したところで、波奈は
俺の隣にトスンと座った。
それから俺のパーカーの紐をくるくると触っている。
波奈の目はもうとろんとしていて、顔は真っ赤で、誰から見ても酔っぱらっていた。
そしていきなり何がおかしいのかケタケタと笑い出した。
「なにがそんなにおもしれーの」
頬杖をつきながら、波奈の様子をじっと観察する。
「あは、うずいしゃん、みてみてえ」
じゃーん、と言いながら左手の薬指に、俺のパーカーの紐を巻きつけたのを見せられた。
「結婚指輪♡ふふ♡」
「ぶ!」
グラスに口をつけていたが盛大に吹き出してしまった。
「えへへ♡でねぇ、うずいさんとお揃いなの♡」
俺の左手をとり、パーカーの紐を薬指にぐるぐる巻にされた。
俺は波奈のそんな姿が可愛すぎて面白すぎて、頭を抱えてしまった。