満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第25章 前世から※【宇髄天元】
「なあ、なんで波奈は出てった?なんか理由あるんだろ?」
「それは…」
もご、と少なからず動揺した宇髄を見るに、出ていかれた心当たりがあるようだった。
「…見られた」
「何を」
「……昔遊んだ女が残していったコスプレの衣装と手紙」
ブッとビールを吹き出した。
聞けば出て行く時に投げつけられた紙袋には、
『誕生日おめでとう♡またいっぱいシよーね♡♡だいすき♡』と書かれた手紙と、ナースのエッロいコスプレ衣装が入ってたそうで、俺はこの宇髄天元がアホすぎて頭を抱えた。
なぜにそんなものを未だに残していたのか…過ぎてしまったことを責める気にもなれず、自業自得だな…と呟いた。
「ははは、エロ柱って言われたわ」
「あっそう…」
自嘲するように笑う宇髄を憐れむように見つめた。
宇髄のアルコール摂取量はますますペースを早めた。