満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第25章 前世から※【宇髄天元】
迷惑だなんて思ってない、ずっとここにいろよと何度も伝えてはいるが、なかなか聞き入れない。
ならこっちだって考えがある。
あいつが出ていかないように、もう早く籍を入れよう。
それにはまず波奈が1番に心配してる経済的な問題をどうするかだ。
俺は非常勤講師と、傍でフリーのアーティスト。
絵画もコンクールなども何度か受賞し、絵も売れそれなりの収入はあるが、波奈が安心するほどではないのだろう。
そんな考えがあり、てきとーにゆるくしていた絵画の仕事に力を入れ始めた。描いては描きまくり、個展を開き、絵を売る。
そうしていたらある有名な企業に目をつけてもらい、俺のデザインや絵画などを使いたいとのことだった。打ち合わせなどでますます忙しくなった。
担当の女の人はバリバリのキャリアウーマンだった。
この案件がまとまれば、いっきに俺の仕事も広がる。
波奈はきっと喜んでくれるだろう。
少し忙しくなり、なかなか一緒に過ごせないが、あと少しだけの我慢だ。
1ヶ月ほど、寂しい気持ちをさせていることはわかっていた。
あいつは無理をして笑って毎日送り出してくれたが、この仕事がまとまればきっと喜んでくれる。
付き合った記念日に、プロポーズしよう。
きちんと順序を得て波奈を最後まで抱くのは、それからにしよう。
卒業したばかりの生徒と付き合い、すぐに自宅に呼び一緒に住んだ俺なりのけじめだ。