満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第25章 前世から※【宇髄天元】
「…ふー…あれ?波奈?」
宇髄さんがシャワーから出たようだ。
いつもは長めにお風呂に入るのに、今日に限って早い。
声をかけられてびくりとしてしまった。
「どっか行くの?」
後ろから尋ねられるが、振り向かない。
「…波奈?」
そう優しく名前を呼ばれた。
わたしはカッとなって、もう自分でもびっくりしたけど、
ギュッと握りしめていた先程のピンクの紙袋を、バン!!!と宇髄さん目掛けて思いっきり投げた。
「?!いて!!」
それは偶然にもクリーンヒットを放ち、宇髄さんの顔面に当たった。
やばい。
波奈は一瞬怯んでしまったが、こう叫んだ。
「う、宇髄さんのエロ柱!!さようなら!!」
「?!あ、おい波奈!!」
わたしは宇髄さんが驚いて顔を抑えている隙に、玄関の扉を開けて、宇髄さんの家を飛び出した。