第25章 前世から※【宇髄天元】

『悪い、まだ仕事かかる』

スマートフォンがピコンと鳴り、そうメッセージが入る。
そのメッセージで、いらぬことを考え込んでしまう。

まさか。

小さく疑いをしてしまうが、慌ててそんな想いは掻き消した。
きっと仕事が長引いているのだ。うん、きっとそうだ。

不安な気持ちを抱きつつも、リビングのソファで膝を抱えて、宇髄さんが帰ってくるのをじっと待っていた。