満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第25章 前世から※【宇髄天元】
熱っぽく見つめる赤い目が、わたしを映し出す。
長い時間深いキスをして、ゆっくりと身体を堪能するように触れられる。でも、早く、早く…と波奈は焦る。
「んっ、…っ、う、ずいさん…っ」
「…ん?」
波奈の中心部をじっくりと見つめながら指を動かす宇髄さんに声を掛けると、その指を止めてこちらを優しく見つめた。
「痛かったか?」
ふる、と首を横に振ると、ほっとしたような顔をした。
「あの、宇髄さん、もう、大丈夫なので…」
「…なにが」
「…う、宇髄さんを受け入れるの、覚悟してますから…、だから」
早く来て、と宇髄さんの瞳を見つめた。
宇髄さんは一瞬驚いたような顔をして、それから余裕があるように笑った。
「…まあ、そんなに焦んなよ。
こういうのはゆっくりしたほーが辛くないんだから。
無理矢理にやる趣味はねーから」
怖くないわけではないが、辛いわけではない。
しかし、焦っているのを見透かされ言葉を詰まらせていると、宇髄さんは優しく頭を撫でる。
もうゆっくりなんてしないでほしい。
無理矢理にでもいいから、抱いてほしい。
そういうふうにもし言えたら、宇髄さんはそうしてくれるのだろうか。わたしも楽になるのだろうか。
泣きそうになるわたしをまた抱きしめ、身体中の愛撫を再開した。
結局この夜も、3回ほどじっくりとイかされたあと、ヘトヘトになりそのまま気を失うように眠ってしまった。